ツーリング&キャンプ in 大分県志高湖 2006年5月5日(金)〜6日(土)

 連休にどこに行こうか?そうだ,「スカイ
ウエイブ初の泊まりがけツーリング」に行
こうということになり,とりあえず,温泉に
も近くて,高速道路からも近い大分県の
志高湖キャンプ場を目的地と決める。
 出発は,車でとにかくついてくるがキャ
ンプに泊るかどうかは分からないという
車の友人と一緒。もう一人のバイク仲間
は少し遅れての出発となる。長崎道から
大分道に高速を移動したが,スカイウエ
イブ400は大きなカウルの効果絶大で,
疲れを感じることもなく,快調に走った。
今回のキャンプはSNOWPEAK社のテントの初おろしとなった。

高速道路でも安定した走りのスカイウエイブ
 例によって出発が遅くなったが,さらに遅くなりそうなバイクの友人を待たずに,我がスカイウエイブと
友人の車という変則的な編成でスタート。車の友人は,家族が別の仲間とドライブということで,「置き
去りにされたので,自分もどこでもいいから出かけるか。」という感じ。幸い,買い替えたヘルメットとマ
イクセットの調子も良くて,車の友人との無線での会話は順調で,話をしながら抜きつ抜かれつという
感じで長崎自動車道から大分自動車道へと走らせる。
 途中の由布岳PAで,トライアンフのスラクストン900に乗る女性のソロライダーがいた。地図でコー
スを確かめていたかと思うと,颯爽と一人で走り出していった。そのあまりのカッコ良さに思わず2,3
枚撮らせてもらいました。しばし見送っていました。カッコ良すぎでした。
144/430のアンテナ    ナビとハンディ無線機 G.Wとあって,SAは家族連れの車で一杯
由布岳SAで,別府ICまであと少し ブルーのトライアンフ,スラクストン900

ロープウェイで由布岳に登ってみる
大分道を別府ICで降りてキャンプ場に行き,とりあえずテントをはる場所を確保。次に遅い昼食を
とるため別府市街に向かう。温泉に入れて食事もできる店を探すが,なかなか見つからない。「昼
食は予約がないと・・・・」という店が多い。,結局温泉はあきらめて腹を満たすことにする。その後
キャンプ場に戻る途中であまりにも美しい由布岳の姿に,ロープウエイで登ってみることにする。
ロープウエイ駅の左手に下ると約10分で別府市街 テントを仮設してきた志高湖が見える
東に目を転ずると別府市街と瀬戸内海が見える 咲き遅れた山桜の花がかろうじて残っていた

志高湖の夜
 ゴールデンウィークとあって,キャンプ場は大変にぎわっていた。ここはテントサイトが特に決まって
いなくて,好きな場所にテントが張れるし,車とバイクも料金さえ払えば乗り入れることができる。別府
ICからも,別府温泉からも近いし,人気があるのがよくわかる。
 我らも,まずは10分ほど別府方面に下ったところの温泉に入って,それから晩ご飯の準備に取りか
かった。灯りに集まる虫が若干多かったが,気になって仕方がないほどでもない。
キャンプ料理の定番,カレーを作っています フライパンで何か炒めていますね
夜の湖面は深い静寂(しじま)に沈み,大人3人の宴(うたげ)も静かに始まり・・・

2日目(5/6)志高湖の朝
 新しいテントは機能的で快適だけど,安物のマットがよくない。なかなか眠れないのでエアを入れたり
抜いたりしているうちに夜明けになった。仕方なく起き出して,コーヒーを入れながら眺める空が,どうも
怪しく曇っている。計画ではあと一泊であったが,どうなるか。
 車で同行してくれた友人は,車内でも眠れないからと言って昨晩のうちによるの高速を一人で走って
帰った。ゼファー1100の友人と朝食をとり,とにかく荷物をまとめて走り出すことにした。
キャンプ場の朝は格別コーヒーが旨い,しかしこの空一面の黒い雲が気になる
湖畔に張った我々の二つのテント,静かなキャンプ場の朝
湖のすぐそばに張ったが,雨天時は大変なことになったろう  Myスカイウエーブと友人のゼファー1100
朝食のメインは残ったカレーでカレーうどん Snow Peakのテント,結構気に入りました

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キャンプ場からの撤収
 「来たときよりも美しく」をモットーに撤収するのだが,どうも荷物は「来たときよりも増えている」と感じる
ことが多いようだ。飲み物や食材等,お腹の中に入った分だけ減っているはずであるが,なぜ撤収時に
「増えている」と感じるのか。その理由の一つは,食材の袋などのパッキング材は中身を出したあとの方
がかさばるという点にあるようだ。もう一つは,食べきれなかった料理や野菜くずなどの生ゴミが出ること。
もちろんこれらの「来たときよりも増えている」ゴミもみんな持ち帰るのが基本です。
いつもより早い朝食を終え撤収に入る      友人のゼファー1100は振り分けバッグを活用
車両乗り入れ可で,荷物の積み降ろしに大変便利    スカイウエーブは大きなトランクが活躍

青の洞門にて
 大分県の山国川に添って走る国道212号線のわきに狭い手堀りのトンネルが残されている。この道
は,江戸時代には絶壁の上の狭くて危険な道で,命を落とす人馬も多かった。そこで,一念発起した
僧禅海は,資金集めや人集めに奔走してトンネル掘削を始めた。難工事のトンネルが開通してから,
有料化されたというから,有料道路は江戸時代の昔からあったということになる。
 この話をもとに,1919年に菊池寛が「恩讐の彼方に」という作品を残している。この作品では,僧は
かって殺人を犯したお尋ね者で,殺された旗本の子が敵討ちをしようと,トンネルを掘る僧を探し出して
やって来る。しかし,トンネル掘りにかけた僧の熱意に打たれた旗本の子は,敵であることを忘れ,一緒
にトンネルを掘る。・・・・・という話になっている。しかし,敵討ちの話は菊池寛の創作であるという。
 現在は当時の手堀りのトンネルの一部や明かり取りの窓などが残されている。この付近は春の新緑,
秋の紅葉の名所である耶馬渓も近くにあって。シーズン中は大勢の観光客でにぎわう。
今も昔も重要な道路となっている,車は片側交互通行  古い通路部には禅海上人の石像がある
↑青の洞門入り口       明かりとりの窓から対岸を見る      右方が明かりとりの窓↑

曇り空のもと・・・
 段々と黒い雲が広がってきて,今日はどこで泊るか・・というような話題にならない雰囲気である。雨に
ならないうちに家に着けるかということが最低の希望になるつつある午後の走り。快調なマシンとはウラ
ハラに気分は落ち込んでいくのだった。
うーん後ろから見ると,大量の荷物をトランクに搭載しているためキャンプツーリングとは思えない
友人のゼファー1100は振り分けバッグを有効に活用して積載している。

ついに雨宿り・・・ついでに温泉と昼食を
 
青の洞門から日田方面に向け走り出すが,ついに雨が降り始めた。時刻も12時を回ったところだった
ので,大分県旧山国町(現中津市)の「やすらぎの郷やまくに」にて,温泉+昼食+昼寝タイムとする。
てんぷら定食と唐揚げ定食はなかなかの豪華版  おっと,ビールではなくて炭酸飲料です↑
ライダーも荷物もそれなりのものでしっかりガードしている,友人K氏の雨天走行モード
それにひきかえ私は,ゴミ袋の荷物カバー,ホームセンターで買った超安物のカッパ(笑・・・)

おわりに・・・
 降り続く雨の中,「やすらぎの郷やまくに」を午後3時頃出発したが雨の勢いは
衰えず1時間ほど走って道の駅にて小休止。好天が続いた今年のGWであった
が最後は雨となってしまった。 (福岡県うきは市の道の駅「うきは」で雨宿り→)
 しかし,風には弱いが(特に横風)雨にはめっぽう強いのが大型カウル付きの
スカイウエーブで,400CCのパワーで高速道路の巡航も快適だし,トランクには
荷物がたっぷり入るし,愛車の使い勝手のよさが改めて実証された一泊二日の
キャンプツーリングだった。(2006.10.3 掲載完了)

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