Eシリアス・ドラマ

 最近見た作品です。
評価(お薦め度、1〜3)です。

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タイトル 監 督 出   演 あ  ら  す  じ 感      想
海に飛ぶ夢
THE SEA INSIDE
'04 スペイン
     ・フランス
アレハンドロ・
アメナーバル
ハビエル・バルデム
ベレン・ルエダ
ロラ・ドゥエニャス
タマル・ノバス
マベル・リベラ
25歳の時,海での事故で頭を強打して首から
下が麻痺したラモンは,家族の愛に支えられ
て28年間生きてきた。しかし,生きていく意味
を求め続けた結果,自分の意思で人生に終止符
をうつことを考え,尊厳死を求め裁判を起こす。
尊厳死を本人が望んだ時,家族
うや周りの人々がそれをどう受け
入れるか,重いテーマである。映
画の結末には賛否両論あるだろう
が,ラモンの理性的な冷静な態度
が大きな救いとなっている。
ディープ・エンド
 ・オブ・オーシャン
「The Deep End of
   the Ocean」
'99 アメリカ
ウール
・グロスバード
ミシェル・ファイファー
トリート・ウィリアムス
ウービー
 ・ゴールドバーグ
子連れで参加した高校の同窓会の会場で、母
親がちょっと目を離したすきに、3歳の次男ベン
が行方不明になる。必死の捜索でも発見され
ず、これをきっかけに家族はしっくりいかない。
9年後のある日、母親の前にベンによく似た男
の子が現れる。
親子・兄弟という血のつながり、夫
婦のつながり、育ての親と養子、
いろいろな人のつながりについて
考えさせられる。母親役をミシェル
・ファイファーが好演。印象に残る
作品である。
デッドマン
  ・ウォーキング

「Dead Man Walking」 
'95 アメリカ
ティム  
  ・ロビンス
スーザン・サランドン
ショーン・ベン  
シスターのヘレンは、二人の若者を殺した容疑
で死刑執行が迫っている死刑囚ボンスレッドの
依頼で面会に出かける。死刑制度に疑問を持
つヘレンは、何とか死刑執行を止めようと奔走
するが、再審の請求は却下される。
子どもを殺された被害者の家族の
心情も交え、死刑制度の是非を観
客に問いかける。後半は息もつか
ぜぬ緊迫感で、人の「いのち」の重
さを考えさせられる。
ドア・イン・ザ
   ・フロア
「THE DOOR IN THE FLOOR」
'04 アメリカ
トッド
・ウィリアムズ
キム・ベイジンガー
ジェフ・ブリッジス
ジョン・フォスター
ミミ・ロジャース
エル・ファニング
児童文学者テッドと妻マリアンは海辺の自宅
とアパートを一日おきに交代で寝泊まりする別
居生活を始める。テッドの助手として雇われた
高校生エディは,陰を持つマリアンに惹かれて
いき二人は結ばれる。一方テッドはある人妻と
の破天荒な浮気に溺れ作品つくりは進まない。
可愛い娘がいながら別居した二人
は,ある大きな悲しみを共有してい
た。そんな二人の,心の在り方の
違いや対処の仕方の微妙な違い
が描かれている。年を重ねたキム
が,まだまだ十分魅力的である。
13デイズ
「Thirteen days」
'00 アメリカ

ロジャー
・ドナルドソン
ケビン・コスナー
ブルース
 ・グリーンウッド
スティーブン・カルブ
ディラン・ベイカー
1962年10月、ソ連がキューバにミサイル基
地の建設を開始。ホワイトハウスはその対応に
追われる。実際に起こった、核戦争の危機を避
けるために外交交渉、裏交渉と奔走する大統
領補佐官等をドキュメンタリータッチで描く。
今は過去のこととなった東西冷戦
の中で、大統領がどう情報収集を
行い、どう決断したか。これが事実
の全てではないと思うが、想像力
をかき立てられる作品ではある。
マルコビッチの穴
「Being
John Malkovich」
'99 アメリカ
スパイク
・ジョーンズ
ジョン・マルコビッチ
ジョン・キューザック
キャメロン・ディアズ
キャスリーン
  ・キーナー
あやつり人形師のクレイグは、妻から安定した
仕事への就職を迫られる。見つけた職場は、ビ
ルの7と2分の1階の不思議な空間にあった。
ある時、クレイグはその職場の棚の後ろに奇妙
な穴を見つける。なんとその穴は15分間だけ
J.マルコビッチの脳の中に行ける穴であった。
自分という存在は何なのか、どこ
から来てどこに行くのか。死んだ
後はどうなるのか、など誰でも考
えたことがあると思う。別人の脳の
中に入ることを繰り返して、何年も
生き続けるという話も面白かった。
ロゼッタ
「Rosetta」
'99 フランス
リュック&ジャン
=ピエール
・ダルデンヌ
エミリー・ドゥケンヌ
ファブリツィオ
 ・ロンギオール
アンヌ・イェルノー
オリヴィエ・グルメ
ロゼッタはアル中の母親とトレーラーで生活し
ている。まともな生活がしたいと、求職活動を
続けている。その行動力はパワフルで、とにか
く、今の貧しい生活を抜け出したいと必死であ
る。ある日、ワッフルの屋台で働く青年リケと
知り合う。
冒頭から手持ちカメラによるロゼ
ッタのアップの連続で始まる。この
アップの画面の多用はロゼッタの
怒りやとまどいを表現しているの
だろう。カンヌ映画祭大賞をとった
作品だが好みは分かれそうだ。
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